もう一つ外のお部屋を創る

この【もう一つ外のお部屋を創る】という言葉をテーマにしているのは、今までの経験から想う、お客様に提供したい私が創る庭の形の一つです。

最近よく見られるウッドデッキ等の屋外テラスですが、それらをくつろぎの場所として使われているのを余り見かけません。庭で何も考えない一時のくつろがない理由があると考えました。

理由は色々とあると思います。虫に刺される、暑い・寒い、日に焼ける、人目が気になる・・・私の想うところ最も大きな理由に(人目が気になる)があるのではないかと想っています(経験と知識などを兼ねた持論です・・・)

特に日本人は人目を気にする傾向が強い様です。それは協調性を強いられる日本の社会環境からも影響を受けていると思います。人と違う珍しいことは見られたくない・・・。垣根の無い自宅のウッドデッキ等のテラスでテラスの椅子に背をもたれてお茶をする姿を私は見た事がないんです。そりゃ周囲から丸見えの状態、ご近所さんから声を掛けられる状態でくつろぐなんて、私なら出来ない・・・。逆に全く見えないのも防犯上問題有りですが・・・。

日本庭園には3つの特徴があります。石組・垣根・植栽です。最近は垣根が無い住宅街もございますが、垣根は絶対にはずせないと私は想います。

垣根という形が出来た理由に防衛・家と外の境界・周囲からの視線の遮断・暴風対策等の理由があります。これらの理由はどれもとても大切です。ちなみに、防犯上安全なのはフェンスよりも生垣だと言われます。生垣から中に侵入するとなるとフェンスなどと違い音が鳴りますから・・・。

住宅環境ならば暴風対策以外が上記で申し上げた、庭でくつろがない...くつろげない理由に絡んでくるのではないかと想います。

やはり何らかの垣根で庭を囲い、一つの部屋のように庭を造る事は必要ではないかと私は想います。

何より部屋の中で鬱々としている時に、植物や石で彩られた外でたたずむ時間があれば、かなりの気分転換になるはずです。そんな空間を創りたい。それが私の創りたい庭の一つの形です。


 

追記・・・近年科学的研究・実験において日本人も米国人と変わらない程に個人主義的だという結果が出ています。そしてなぜ集団主義的だということが通説になったのかも原因が解っています。

日本人も個人主義をしっかり持っているならば(日本人は両方持っていて使い分けていると思います)尚の事、家や庭の中ではやはり周囲に気を使うことなく、くつろげる空間が必要なのではないでしょうか。